老眼になってわかった。Webデザインを学ぶ大人がUC級を取るべき理由

当ページのリンクには広告が含まれています。

「色彩検定UC級って、自分には関係ないかな…」

正直に言うと、最初はそう思っていました。ユニバーサルデザインという言葉は知っていても、どこか「専門家や福祉の人が学ぶもの」というイメージがあったからです。

考えが変わったのは、老眼が進んでからです。スマホやPCの画面で「似た色のボタンが押し間違える」「グレーと白の違いがわからない」という体験が増えてきて、「色が見えにくい人のリアル」を自分事として感じるようになりました。

Webデザインを学ぶ者として、すべての人に届くデザインを作るためにUC級の知識は避けて通れない。この記事では、そう確信した経緯をお伝えします。

この記事のポイント
  1. 色彩検定UC級とはどんな試験か
  2. 老眼で気づいた「色が見えにくい人」のリアル
  3. Webデザインを学ぶ者にUC級の知識が必要な理由
  4. UC級の難易度と2級との同時学習のすすめ
目次

色彩検定UC級とは何か、まず整理する

UC級について調べる前は、なんとなく「難しそう」「上位資格のひとつ」というイメージを持っていました。実際に調べてみると、そのイメージはかなりズレていました。

UC級は「落とすための試験」ではない

色彩検定UC級は、ユニバーサルデザインを広く知ってもらうことを目的として設けられた級です。1級・2級・3級のような難易度の序列とは別に、独立したひとつの級として位置づけられています。

合格率は78.7%と、全級の中で最も高い水準です。難易度は低めに設計されていますが、内容は実務に直結するものばかりです。「広く知ってもらうための試験」という設計思想が、合格率の高さに表れています。

受験料は6,000円と全級の中で最も安く、コスパの面でも取り組みやすい資格です。

UC級で学ぶ内容

UC級では以下の内容を学びます。

  • 色のユニバーサルデザインとは何か
  • 色が見えるしくみと色の表し方
  • 色覚のタイプによる色の見え方の違い
  • 高齢者の色の見え方
  • 色のUDの進め方と配色における注意点・改善方法

「なぜ色が見えにくい人がいるのか」「どんな配色が見えにくいのか」「どう改善すればいいのか」という実践的な知識が体系的に学べます。Webデザインを学んでいる管理人にとって、これはまさに必要な知識そのものでした。

老眼になってはじめてわかったこと

UC級を受けようと決めたのは、データを見たからではありません。自分の体で「色の見えにくさ」を体感したからです。

細かい文字と似た色のボタンが見えにくくなった

老眼が進んでから、日常の中でこんな場面が増えてきました。

  • スマホの画面でグレーと白のボタンが咄嗟に判別できない
  • 薄い色のテキストリンクが背景に溶け込んで見えにくい
  • 細かい色相の違いがわからなくて、色の名前と実際の色が一致しない

色彩検定のテキストを開いて眠くなる原因のひとつも、小さな図表の色の違いが老眼の目には判別しにくいことでした。「見えにくい」という体験は、想像以上にストレスがかかります。

このとき初めて、「色が見えにくい人の気持ち」を自分事として理解できた気がしました。

日本人男性の20人に1人が色覚特性を持っている

UC級の学習を始めて知った数字があります。特定の色の組み合わせが判別しにくい色覚特性を持つ人は、日本人男性の20人に1人・女性の500人に1人、合わせて約300万人以上存在するとされています。

さらに、加齢によって色を見分ける力などの視機能が衰えることもわかっており、高齢化が進む中でこの問題はより大きくなることが予想されます。

「20人に1人」という数字を見たとき、正直ハッとしました。100人が見るWebサイトを作るなら、そのうち5人には見えにくい配色があるかもしれない。それを知らずにデザインを作り続けることへの違和感が、UC級を受けようという決断に繋がりました。

Webデザインを学ぶ者がUC級を取るべき理由

老眼の体験と数字の事実、この2つが重なって管理人の中でひとつの結論が出ました。

デザインは「見える人」だけのために作るものではない

Webサイトは不特定多数の人が見ます。色覚特性を持つ人、高齢者、弱視の人、スマホを屋外の明るい場所で見ている人。それぞれの見え方は異なります。

「なんとなく良い感じ」の感覚デザインから卒業して、理論に基づいた判断ができるようになりたい。その目標に対して、UC級の知識はまさに直結するものです。きれいなデザインを作る技術と、すべての人に届くデザインを作る知識は、セットで持つべきものだと感じています。

知らずに作ったデザインが誰かには見えていないかもしれない

実際によく使われる配色の中に、色覚特性を持つ人には判別しにくいものが存在します。赤と緑の組み合わせはその代表例です。エラーメッセージを赤、成功メッセージを緑で表示するデザインは、色覚特性を持つ人には同じ色に見えることがあります。

悪意があるわけではない。ただ、知らなかっただけ。でも結果として誰かを困らせているかもしれない。この可能性を知った上でデザインを作るのと、知らずに作るのとでは、大きな差があると思っています。

だからこそ、知識として持っておく必要がある。それがUC級を受けようと決めた一番の理由です。

UC級の難易度と2級との同時学習のすすめ

「UC級は難しいのでは?」という不安を持っている方のために、難易度と学習方法についてお伝えします。

UC級は2級と学習内容が重なる部分がある

UC級は2〜3級程度の色彩学の基礎知識をベースにしながら、色のユニバーサルデザインについての専門知識を深める内容になっています。そのため、2級と並行して学習するのが効率的です。

公式テキストは一見ボリュームがあるように見えますが、後半はデザイン事例集になっているため、実際に覚える内容は他の級よりもむしろ少なめです。「分厚い本=難しい」という先入観は捨てて大丈夫です。

受験料6,000円・合格率78.7%。コスパ最強の資格

UC級の受験にあたって、1〜3級の知識は必須ではありません。UC級の公式テキストで学ぶだけで、合格のための知識を習得することが可能です。

2級と同じ試験日に受験できるため、一度の受験で2つの資格を取得できます。受験料・移動コスト・学習時間のすべてで効率が上がります。管理人が2級とUC級のダブル合格を目指している理由は、まさにここにあります。

2級とUC級のダブル受験まとめ

  • 同じ試験日に受験できる
  • 学習内容が一部重なるため効率的
  • UC級の受験料は6,000円と全級最安
  • UC級の合格率は78.7%と全級最高
  • UC級に1〜3級の知識は必須ではない

色彩検定UC級は、誰かのためになる知識を身につける試験

記事のポイントをまとめます。

  • UC級の合格率は78.7%・受験料6,000円。全級の中でコスパ最強
  • 色覚特性を持つ人は日本人男性の20人に1人・約300万人以上存在する
  • 老眼によって「色が見えにくい人のリアル」を自分事として体感できた
  • 知らずに作ったデザインが誰かには見えていないかもしれないという事実
  • 2級と学習内容が重なるため、ダブル受験が費用・時間ともに最も効率的

UC級は自分のためだけでなく、デザインを見るすべての人のために役立つ知識です。「誰かのためになる勉強」という実感が持てると、学習のモチベーションが変わってきます。管理人自身、この気持ちが2級とのダブル合格を目指す大きな原動力になっています。

次回は「色彩検定は履歴書に書ける?正しい書き方と級ごとのアピール方法」をお届けします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次