色彩検定3級のトーン配色と基本技法。3種類+3技法をざっくり整理

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前回は色相環の「距離」で決まる色相配色6種類を学びました。今回はその続き、トーンを手がかりにした配色と、配色の基本技法3つを解説します。

色相配色が「何の色みを使うか」を決める手段なら、トーン配色は「どんな印象にするか」を決める手段です。同じ色相でもトーンを変えるだけで、落ち着いた印象にも活動的な印象にもなります。

アクセントカラー・セパレーション・グラデーションの3技法は、日常のデザインやファッションでもよく使われています。「あ、これがそうだったのか」という気づきが多い章です。

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この記事のポイント
  1. トーンを手がかりにした配色3種類の違い
  2. 同一・類似・対照トーン配色の印象の違い
  3. アクセントカラー・セパレーション・グラデーションの使い方
  4. 試験で問われる配色技法の見分け方
目次

色彩検定3級のトーンを手がかりにした配色3種類

トーン配色の3種類を理解するコツは、前回の色相配色と同じ発想で考えることです。トーンマップ上の「距離が近いほど統一感、遠いほどコントラスト」という感覚を先につかみましょう。

トーン配色は「印象」を決める手段

色相とトーンをしっかり理解できていると、さまざまな配色技法やスタイルに使われている色の構成を読み取れるようになります。これはデザインの現場でも、試験でも大きな武器になります。

トーン配色の基本的な考え方はシンプルです。トーンマップ上で近いトーン同士を組み合わせるほどまとまり感が出て、遠いトーン同士を組み合わせるほどコントラストが強くなります。

同一トーン配色

同じトーン内で色相を変える配色です。

トーンが揃っているので統一感・まとまり感が出やすいのが特徴です。色相が違っても同じトーンであれば「鮮やかで活動的」「淡くてロマンチック」といった共通のイメージが生まれます。

例:vividの赤とvividの青。色相は正反対ですが、どちらも鮮やかで活動的な印象になります。

試験でも頻出の配色なので、トーン記号を見て「同じトーンかどうか」を素早く判断できるようにしておきましょう。 (参考:公益社団法人 色彩検定協会)

類似トーン配色

トーンマップ上で隣り合う、近いトーン同士の配色です。

同一トーンより少し変化が生まれますが、まとまり感はしっかり保たれます。穏やかで自然な動きが感じられる印象になります。

例:brightとlightの組み合わせ。どちらも明るい系のトーンで、近い位置にあります。

対照トーン配色

トーンマップ上で大きく離れたトーン同士の配色です。

コントラストが強くなり、メリハリのある印象になります。単調になりがちな配色に変化をつけたいときや、強い印象を出したいときに効果的です。

例:paleとdarkの組み合わせ。高明度・低彩度と低明度・低彩度で、明度の差が大きくコントラストが生まれます。

トーン配色3種類まとめ

  • 同一トーン配色:同じトーン×異なる色相。統一感・まとまり感が強い
  • 類似トーン配色:近いトーン同士。穏やかな変化・まとまりあり
  • 対照トーン配色:離れたトーン同士。コントラスト強・メリハリが出る

色彩検定3級の配色基本技法3つ

配色の基本技法は、色相配色やトーン配色に加えて使う「仕上げの技術」です。3つとも日常のデザインやファッションでよく見かけるものなので、身の回りの例と結びつけて覚えると定着しやすいです。

アクセントカラー

単調な配色に少量の目立つ色を加えて変化をつける技法です。

アクセントカラーを入れることで、全体を引き締めたり、特定の部分に視線を集めたりする効果があります。使用面積は少量がポイントです。大きくなりすぎるとアクセントではなくメインカラーになってしまいます。

日常の例として、白を基調とした部屋に赤いクッションを置くのがわかりやすいイメージです。白×赤というように、ベースカラーと対照的な色を少量使うのが基本的な使い方です。

セパレーション

色と色の境界に別の色を挿入して、全体を見やすく整える技法です。

セパレーションには2つの効果があります。ひとつは、似すぎている色同士の間に入れてメリハリをつける効果。もうひとつは、強すぎるコントラストの間に入れて対比を和らげる効果です。

セパレーションに使う色は主に白・黒・グレーです。これらの無彩色は色みを持たないため、どんな色の間に入れても違和感が出にくいのが特徴です。

日常の例として、ファッションのベルトやネクタイがイメージしやすいです。上下の色を区切って全体をまとめる役割を果たしています。

グラデーション

色を段階的に規則正しく変化させる配色技法です。

グラデーションには主に3つのパターンがあります。

  • 色相のグラデーション:赤→橙→黄のように色相を順番に変化させる
  • 明度のグラデーション:明るい→暗いのように明度を段階的に変化させる
  • 彩度のグラデーション:鮮やか→くすんだのように彩度を段階的に変化させる

規則正しく変化することがグラデーションの条件です。順番が乱れるとグラデーションにならず、ただの多色配色になってしまいます。

日常の例として、夕焼けの空(赤→橙→黄の色相グラデーション)や虹がわかりやすいイメージです。 (参考:公益社団法人 色彩検定協会)

試験で配色技法を見分けるコツ

トーン配色3種類と基本技法3つ、合計6つを覚えたら、実際に試験問題で見分けられるかどうかを確認しましょう。

トーン配色の3種類は「距離感」で判断する

前回の色相配色と同じ発想です。トーンマップ上の距離が近いほど統一感、遠いほどコントラストという感覚を先につかんでから、細かい名前を覚えると定着が早くなります。

試験では「同一トーン配色と対照トーン配色」の問題が特に頻出です。トーン記号を見て素早く判断できるよう、繰り返し練習しておきましょう。

アクセント・セパレーション・グラデーションの見分け方

3つの技法は見た目の特徴が違うので、視覚的に判断できるようになると試験で迷わなくなります。

  • アクセントカラー:少量の目立つ色が加わっている→引き締め・変化が目的
  • セパレーション:色と色の間に白・黒・グレーが入っている→分離・調整が目的
  • グラデーション:色が規則正しく段階的に変化している→流れ・動きが目的

「何のために使われているか」という目的と結びつけて覚えると、問題文を読んだときに迷いにくくなります。

色彩検定3級のトーン配色と基本技法は印象をコントロールする道具

記事のポイントをまとめます。

  • トーン配色は「どんな印象にするか」を決める手段。距離が近いほど統一感、遠いほどコントラスト
  • 同一トーン配色は統一感が強く、類似トーンは穏やかな変化、対照トーンはメリハリが出る
  • アクセントカラーは少量の目立つ色で引き締め・変化をつける技法
  • セパレーションは色の間に無彩色を挿入してメリハリをつけるか対比を和らげる技法
  • グラデーションは色を規則正しく段階的に変化させる技法。規則性がポイント

色相配色とトーン配色、そして基本技法を組み合わせることで、理論に基づいた配色ができるようになります。管理人もまだ練習中ですが、街中の広告やファッションを見て「これはセパレーションかな」と考えるクセがついてきました。

次回・第5回は「光と色の仕組みをざっくり解説」をお届けします。色はなぜ見えるのか、加法混色・減法混色とは何かをわかりやすくお伝えします。

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