色彩検定のPCCSとは?ヒュートーンシステムをざっくり理解する

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「色彩検定の勉強を始めたら、いきなりPCCSという言葉が出てきて戸惑った」

管理人も最初はそうでした。テキストを開くと「PCCS」「ヒュートーンシステム」「色相番号」という言葉が並んでいて、何のことかさっぱりわからない。読んでも読んでもピンと来ない。

理解できたのは、自作ツールを作り始めてからでした。PCCSの色相環をコードに落とし込もうとした瞬間に、「あ、そういう仕組みだったのか」とやっと腑に落ちた感覚がありました。

この記事では、そんな管理人がPCCSをざっくり理解するために整理した内容をお伝えします。難しい言葉は後回しにして、「色に住所をつける仕組み」というイメージから入っていきます。

この記事のポイント
  1. PCCSとは何か・なぜ色彩検定で重要なのか
  2. PCCSの色相(ヒュー)の仕組みと覚え方
  3. PCCSのトーン(明度×彩度)の仕組み
  4. ヒュートーンシステムとして使いこなすコツ
目次

色彩検定のPCCSとは何か、まずざっくり理解する

難しく考える前に、PCCSの正体をざっくりつかんでしまいましょう。

PCCSは「色に住所をつける仕組み」

PCCSはPractical Color Co-ordinate Systemの略で、日本色彩研究所が開発した表色系です。色相とトーンという2つの属性で色を整理する仕組みになっています。

難しく聞こえますが、やっていることはシンプルです。世の中には無数の色がありますが、それを「どんな色みか(色相)」と「明るさと鮮やかさの組み合わせ(トーン)」の2軸で整理している。つまり色に住所をつける仕組みです。

住所があれば「この色はどこにある色か」が誰でも同じように把握できる。PCCSの目的はまさにそこにあります。 (参考:公益社団法人 色彩検定協会)

色彩検定3級・2級でPCCSが重要な理由

PCCSは色彩検定3級の基礎として全体に関わる最重要テーマです。3級でPCCSをしっかり理解しておくことが、2級以降の学習をスムーズにする土台になります。

試験では色相環とトーンマップに関する問題が必ず出題されます。試験直前にはPCCSの色相環とトーンマップを自分で書けるレベルまで理解を深めておくと、かなりの問題に対応できるようになります。

管理人自身、PCCSを理解する前と後とでは、テキストの内容の入ってき方がまったく変わりました。「PCCSを理解しているかどうか」が色彩検定攻略の分岐点だと感じています。

色彩検定PCCSの色相(ヒュー)の仕組み

PCCSの1つ目の軸は「色相(ヒュー)」です。どんな色みかを表す属性です。

24色相と色相番号の覚え方

PCCSでは色相を24段階に分け、1から24の色相番号をつけています。紫みの赤が1番から始まり、色相環上で時計回りに赤(2番)・黄みの赤(3番)……と続いていきます。

色相の表記は「色相番号:色相記号」の形で表します。たとえば赤なら「2:R」、黄なら「8:Y」、青みの紫なら「21:bP」というようにです。

24色を一気に覚えようとすると混乱するので、まず以下の6つの基本色相の番号を押さえることをおすすめします。

まず覚えたい6つの基本色相

  • 2:R(赤)
  • 8:Y(黄)
  • 12:G(緑)
  • 18:B(青)
  • 22:V(紫)
  • 24:RP(赤紫)

この6色の位置を色相環上で把握できれば、残りの18色は「その間にある色」として自然と位置関係がわかってきます。

補色・類似色相・対照色相の考え方

色相環の位置関係を理解すると、配色問題が一気に解きやすくなります。基本的な関係性を整理します。

  1. 同一色相:色相差0〜1。同じ色相またはほぼ同じ色相。最もまとまりやすい。
  2. 類似色相:色相差2〜3。色相が近い色。まとまった印象になる。
  3. 対照色相:色相差8〜10。色相が大きく離れた色。コントラストが強くなる。
  4. 補色色相:色相差11〜12。色相環の正反対に位置する色。2:Rと14:BGが補色関係。

「差が12=補色」という数字だけ先に覚えておくと、問題を解くときにとても役立ちます。 (参考:公益社団法人 色彩検定協会)

色彩検定PCCSのトーン(明度×彩度)の仕組み

PCCSの2つ目の軸は「トーン」です。明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)を組み合わせた概念です。

トーンは「色のイメージをひとことで表す言葉」

PCCSの12種類のトーンには、それぞれ色のイメージを表す名称がついています。vividなら「鮮やかな・活動的な」、paleなら「薄い・ロマンチックな」というように、トーン名を聞くだけで色のイメージが伝わります。

同じトーン内では色相が違っても似たイメージを持つことがポイントです。「vividの赤」も「vividの青」も、色みは違いますが「鮮やかで活動的」というイメージは共通しています。

これを活用すると、たとえば「v2(ビビッドの2番)」は「さえた赤」、「p8(ペールの8番)」は「うすい黄色」というように、色相番号とトーン記号の組み合わせで色を正確に表現できます。PCCSを知らない人にも「薄い黄色」と平易な言葉で伝えられるので、実務でも役立つ考え方です。

12トーンの位置関係を大まかに把握する

トーンは縦軸に明度・横軸に彩度をとったマップ上に配置されています。全部を一気に覚えようとせず、まず4つのエリアで大別することをおすすめします。

  • 鮮やか系(高彩度):vivid・strong・deep・bright
  • 明るい系(高明度):pale・light・lightgrayish
  • 暗い系(低明度):dark・darkgrayish
  • くすみ系(低彩度):dull・soft・grayish

大枠を掴んでから細部に入るほうが、頭への定着が早いです。トーンの覚え方・見分け方については以下の記事も参考にしてください。

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PCCSのヒュートーンシステムを使いこなすコツ

色相(ヒュー)とトーンの2軸を組み合わせたものが「ヒュートーンシステム」です。これがPCCSの核心です。

色相とトーンの2軸で色を表現できると何が変わるか

PCCSでは色相をヒュー(Hue)、明度と彩度をまとめてトーン(Tone)と呼び、この2つの属性で色を表します。これをヒュートーンシステムといいます。

このシステムを使いこなせると、色彩検定の問題を解くスピードが上がります。配色問題では「色相差がいくつか」「トーンの位置関係はどうか」という2軸の判断だけで答えが導き出せる問題が多いからです。

管理人もまだ完璧には使いこなせていませんが、「色相を見てトーンを見る」という2段階の見方が少しずつ身についてきました。

自作PCCSツールで色相とトーンの関係を体感する

テキストの図を眺めているだけでは、色相とトーンの関係がなかなか体感できません。管理人が自作したPCCSカラーシステムツールでは、色相環を動かしてトーンを切り替えながら、実際の色の変化を確認できます。

「同じ色相でトーンを変えるとこんなに印象が変わるのか」という体感が、ヒュートーンシステムの理解を深めてくれます。ただしテキストとの併用が前提です。ツールだけで完結させようとせず、テキストで学んだことを視覚的に確認する補助として使うのが正しい使い方です。

自作PCCSカラーシステム完全ガイドはこちらです。

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色彩検定のPCCSはヒューとトーンの2軸で色を整理する仕組み

記事のポイントをまとめます。

  • PCCSとは色を色相(ヒュー)とトーンの2軸で整理する「色の住所システム」
  • 色相は24段階。まず6つの基本色相の番号から覚えると全体が把握しやすい
  • 補色は色相差12、対照色相は8〜10、類似色相は2〜3という数字を押さえる
  • トーンは明度×彩度の組み合わせ。4エリアで大別してから細部を覚える
  • 色相とトーンの2軸で見るヒュートーンシステムが配色問題攻略の核心

PCCSは色彩検定全体の土台です。最初はわからなくて当然なので、焦らず少しずつ理解を積み上げていきましょう。自作ツールも補助として活用しながら、一緒に攻略していきます。

次回は3級シリーズ第2回として「色の三属性(色相・明度・彩度)を料理の味付けに例えてみた」をお届けします。

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